研究課題/領域番号 |
13671161
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
河津 捷二 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30134547)
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研究分担者 |
米田 嘉重郎 東京医科大学, 医学部, 教授 (90074533)
大村 栄治 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90119917)
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キーワード | ミュータント / マッピング / ラット / 低身長(dwarfism) |
研究概要 |
我々が解析してきた自然発症小型ラット(Miniature Rat Ishikawa : MRI)は頭胴長に対し尾長が短く、身体のバランスのとれていないラットで、血中GH濃度の基礎値が年常なため、非内分泌性の低身長モデルと予想される。また、交配実験によりMRIラットの形質がラット常染色体上の単一劣性遺伝子(mri)により支配されていることを明らかにしている。本研究ではMRIラットの疾患原因遺伝子のポジショナルクローニングに向け、染色体上へのマッピング、精密連鎖地図の作成を目的とした。 昨年度は、染色体上へのマッピングを行った。ラット第1〜20番染色体につき、合計378プライマーでMRIラットと正常近交系BNラットとの多型検索を行い、多型のある210個のプライマーから、明確に判定出来るものを約30^-40cMの距離ごとに選出した。その後、pooling methodにより染色体14番上にMRIの原因遺伝子があることを予測し、既に作出および表現型の解析を終えているBNとMRIとの戻し交雑仔[N2:(KRI-mri/mri×BN)F1×KRI-mri/mri]475匹のうち、劣性ホモ個体238匹を用いて、ラット第14染色体上に分布する多型性SSLPマーカーを用いて遺伝子型を判定、連鎖解析によりmri遺伝子座をラット第14染色体上のD14Rat5とD14Rat6の間(1.2cM)にマップした。 本年度は、戻し交雑仔を計476匹、うち劣性ホモ個体242匹まで増やして連鎖解析を進め、mri遺伝子座をラット第14染色体上のD14Rat5とD14Rat80の間(1.2cM)にマップし、精密連鎖地図を構築した。以上の情報と文献情報をもとに、ラット/マウス/ヒト間の比較遺伝地図を作成し、相同なマウス染色体領域をAfpとAnxの間の4cMに、相同なヒト染色体領域をヒト第4番染色体のp14-q21に特定した。
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