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2003 年度 実績報告書

ジーンターゲティングによるチアミン反応性貧血症候群の発症機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 13671196
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

野坂 和人  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (10228314)

研究分担者 山西 清文  三重大学, 医学部, 助教授 (10182586)
キーワードチアミン / チアミン反応性貧血症候群 / チアミン輸送タンパク質 / チアミンピロホスホキナーゼ
研究概要

チアミン反応性貧血症候群(OMIM 249270)は巨赤芽球性貧血と糖尿病、難聴を三主徴とし、チアミンの大量投与によりそれらの症状が軽減する.本症の原因異常酵素として補酵素チアミンピロリン酸合成に必須であるチアミンピロホスホキナーゼ(TPK)とチアミン輸送タンパク質のいずれかが考えられていたが、申請者らは本症の原因遺伝子(THTR1)を決定し、THTR1が高親和性チアミン輸送タンパク質をコードすることを明らかにした.さらにヒトおよびマウスのTPK cDNAを単離し酵素学的性質を解析した.しかし、本性で見られる多様な症状の発症機構は未だ不明である.そこで、モデルマウスを作成し固体レベルで本症の発症機構を解明することを目的として、まずマウスのTHTR1 cDNA (mTHTR1)を単離した.mTHTR1の翻訳可能領域をHeLa cellsにtransientに形質導入させ^<14>C-チアミンの取込みを測定したところ、コントロールに比して約2倍の活性を示した.マウス肝cDNAライブラリーから調製した数個の5'-RACE産物の結果から、mTHTR1の転写開始部位は翻訳開始コドンの上流-175と-183に位置した.一方、動物細胞におけるTPKの発現調節機構も全く不明である.そこで、hTPK1翻訳開始コドンの5'上流領域2kbを単離し、ヒト肝培養細胞HepG2における転写活性化領域をluciferase活性を指標に解析したところ、Sp1配列を含む-0.54〜-0.49kb間がhTPK1の発現に必要であり、Sp1 siteに変位を導入するとプロモーター活性が大きく低下することが明らかとなった.また、gel shift解析ではHepG2細胞核抽出液にはSP-1 siteを含む-514〜-491の配列に結合するタンパク質の存在が確認された.以上の結果からhTPK1の発現はSp1 siteを介して調節されていると思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Onozuka M.: "Steady-State Kinetics and Mutational Studies of Recombinant Human Thiamin Pyrophosphokinase."J.Nutr.Sci.Vitaminol.. 49・3. 156-162 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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