研究課題
基盤研究(C)
インスリン抵抗性状態でインスリンプロモーターの活性を上昇させる因子を検索するためHNF4αとFOX01peroxisome proliferator-activated receptorγ(PPARγ)について検討した。前2者はインスリンプロモーター活性を抑制しPPARγの優性抑制型変異体はインスリンプロモーターを活性化したインスリン抵抗性患者から発見されたPPARγの優性抑制型変異体(P467L)のβ細胞機能および全身でのインスリン抵抗性に与える影響を検証するため、これを発現するトランスジェニックマウスの作製を試みた。ベクターの構築にはCre-loxPシステムを利用しており、Creリコンビネースの作用でネオマイシン耐性遺伝子が切り取られると変異PPARγが発現する計画である。トランスジーンを持つマウスは作成され、Creマウスとの掛け合わせを待つ段階である。またPPARγ遺伝子の多型が糖尿病患者のインスリン分泌、あるいは糖尿病の予後に関係するか検討するため糖尿病外来に受診中の患者から同意を得て血液採取した。これまでに390名の患者から血液を採取しPro12Ala多型について虚血性心疾患および腎症との関連を検討したが有意の関連が見出せなかった。しかし肥満度(BMI)についてはPro12Ala多型を有する糖尿病患者で小さい傾向がある。他の遺伝子の多型との関連を検討したところ、内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)遺伝子およびエストロゲン受容体α遺伝子の多型とはそれぞれ虚血性心疾患、虚血性心疾患と腎症との関連が認められた
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