研究課題/領域番号 |
13671204
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
加来 浩平 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10116709)
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研究分担者 |
松田 昌文 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00199811)
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キーワード | 肥満糖尿病モデル / db / dbマウス / 膵β細胞機能 / 膵ラ氏島組織 / KATPチャンネル開口薬 / pioglitazone / アディポネクチン |
研究概要 |
本研究は本研究は2型糖尿病における膵β細胞機能不全の機構解明とともに、薬物介入による細胞機能保持モデルの確立を目的としている。そのためまず肥満糖尿病モデル動物であるdb/dbマウスを用いて、薬物介入(KATPチャンネル開口薬:diazoxideとインスリン抵抗性改善薬:pioglitazone)の有無によるβ細胞機能への影響を経時的に解析した。[結果]db/dbマウスは5週令以降、著明な肥満をきたす。未処置db/dbマウスでは徐々に血糖値の上昇がみられ、12週令以降ではインスリン分泌能は顕著な低下がみられた。腫大傾向にある膵ラ氏島サイズは12週令以降小さくなり、β細胞数の減少を認めた。膵インスリン含量、インスリンmRNA量の低下も著明であった。一方、薬剤介入群では、血糖の改善とともに、インスリン分泌能、膵ラ氏島サイズ、インスリン免疫染色におけるインスリン分泌細胞の形態、組織インスリン量、インスリンmRNA量はいずれも未処置群に比べて、著明な改善をみた。更に、血中アディポネクチンは薬剤介入で、増加をみた。[考察]これまでの解析で、db/dbマウスの膵β細胞機能は薬剤介入によって保持できることが明らかである。今後は、β細胞機能保持が可能とする機序(薬剤による違いを含めて)の解明をすすめるとともに、db/dbマウスの膵β細胞機能悪化を決定する遺伝因子の同定をすすめる予定である。
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