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2001 年度 実績報告書

小腸移植拒絶反応における接着因子MAdCAM-1の関与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671259
研究機関日本大学

研究代表者

藤崎 滋  日本大学, 医学部, 講師 (60287638)

研究分担者 杉藤 公信  日本大学, 医学部, 助手 (10328750)
朴 英智  日本大学, 医学部, 助手 (70318426)
福澤 正洋  日本大学, 医学部, 教授 (60165272)
キーワード小腸移植 / MAdCAM-1 / high endothelial venule / 拒絶反応 / パイエル板
研究概要

[目的]接着分子MAdCAM-1は腸管粘膜組織の高内皮細静脈(HEV)に発現分を示し、リンパ球homingにかかわる免疫応答に重要な役割を果たす。小腸移植拒絶反応におけるMAdCAM-1の発現の変化について免疫組織学的に検討し、homing現象とのかかわりについてもin vitroのassayにて検討した。
[方法]donorにBNラット、recipientにLEWラットを用い、同所性全小腸移植(免疫抑制剤非投与)を施行し、3,4,5,6,7日目に犠牲死させ、graftを採取し凍結標本を作成した。抗MAdCAM-1抗体を用いて免疫組織染色を行った。MAdCAM-1が発現とこれに関与するリンパ球の分画を同定するために、抗MAdCAM-1抗体とともに抗B細胞抗体、抗T細胞抗体を用いて、二重染色を行った。移植腸管におけるHoming現象を確認するために、in vitro lymphcyte/HEV binding assayを行った。対照は正常小腸と同系移植(LEW-LEW)のgraftを用いた。
[結果](1)正常小腸では、パイエル板のHEVにMAdCAM-1の強い発現がみられたが、絨毛や腸管壁の血管にはほとんど発現しなかった。(同系移植のgraftも同様。)
(2)異系移植群では、絨毛底部の小血管に術後4日目よりMAdCAM-1の発現が増強がみられ、絨毛先端部の小血管においても術後6日目よりMAdCAM-1発現の増強がみられた。パイエル板のHEVに相当する部位のMAdCAM-1発現は同様であった。この血管内腔に認めるリンパ球はT細胞が主体であった。(3)移植腸管Peyer板のHEVに対しては正常腸管と同様にリンパ球のbindingを認めた。
[結語]移植腸管Peyer板のHEVに対してはT細胞を主体とするhomingが起こっていることが考えられた。移植腸管の絨毛の小血管もMAdCAM-1の発現がみられ、homingへの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fujisaki S, et al: "IMMUNOHISTOCHEMICAL ANALYSIS OF MAdCAM-1 EXPRESSION DURING ACUTE REJECTION ON SMALL BOWEL GRAFTS IN RATS"Transplantation Proceedings. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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