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2002 年度 実績報告書

食道癌におけるp107遺伝子の解析、および異常蛋白の発癌における意義

研究課題

研究課題/領域番号 13671273
研究機関東北大学

研究代表者

宮崎 修吉  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50282075)

研究分担者 宮田 剛  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (60282076)
菅原 浩  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30291256)
大内 憲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
里見 進  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00154120)
キーワードWestern blot法 / p107蛋白 / heterogeneous / 食道癌 / GAPDHmRNA / p107遺伝子
研究概要

前回の報告書で、細胞株におけるWestern blot法による蛋白レベルでの解析ではp107蛋白の発現はheterogeneousであることを報告した。更に解析を内視鏡による生検標本を用い、mRNAの定量により行った。東北大学倫理委員会の承認後、食道癌患者のうち同意を得られた症例から各々正常部と腫瘍3ヶ所を内視鏡下に採取した。mRNAを採取後、ABI PRISM 7700 sequence detection systemにより定量した。それぞれにおけるGAPDHmRNAの発現量により標準化して比較した。これまでの検討では食道癌においてはいずれの症例も、正常食道粘膜より腫瘍部においてp107が高発現していることが認められた。また、放射線治療前後でも検討したが、現在のところ有意な差は見られていない。p107遺伝子は少なくとも食道ガンにおいては癌抑制遺伝子としての役割は少なく、腫瘍ではcyclinD1高発現などによりG1S移行が早まる傾向の細胞周期を抑制する方向にフィードバック的に動いているものと推察された。今回の検討で、更に症例数を増やすとともにp107のみならず、Rb, E2F1,E2F4についても同様に生検標本でのmRNA、定量が必要であり、これら細胞周期、特にRB蛋白リン酸化調節に関する遺伝子群の発現の解析が必要であることが判明した。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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