研究課題/領域番号 |
13671282
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉留 博之 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10312935)
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研究分担者 |
清水 宏明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80272318)
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
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キーワード | 肝阻血再灌流障害 / 転写因子 / ケモカイン / preconditioning / NF_(k)B |
研究概要 |
1.遺伝子導入による制御に関する検討 1)遺伝子導入に関しては未だ導入効率が悪い状況であり今後さらに検討が必要であると考えられた。 2)STAT6とNF_(k)BのcoactivatorであるCBPに関しては免疫沈降による検討では現時点では、明らかな結果が得られずさらに検討が必要と考えられた。 肝阻血再灌流障害の制御に関して、新たに今後の展開からCC chemokineの発現の検討が必要と判断されたため、real-time PCRにより検討を行った。再灌流後経時的にCC chemokineの発現を認め病理組織標本での検討では好中球以外に単核球の集積があることが認められた。またELR motif negativeのCXC chemokineも再灌流後発現しており、様々なmediatorが発現し障害を修飾していることが判明した。(肝臓2001;42:Suppl.1 A188、日消外会誌2001;34:962) 2.Ischemic preconditioningに関しては、至適時間が決定できこれにより明らかに長時間の阻血再灌流障が軽減されるという結果が得られた(p<0.01)。さらに組織学的好中球集積やchemokineの発現がreal-time PCRによる検討でmRNAレベルで有意に抑制されるという結果が得られた。今後さらにその機序に関して転写因子レベルで検討を進めるところである。 さらに阻血中に発現するmediatorに関してはmacrophage migratory inhibitory factorの発現があることが免疫組織科学染色並びにmRNAレベルで判明した。またInterleukin-18の発現に関しても検討を加えた。 肝再生促進実験に関しては、今後検討を進める予定である。
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