研究課題/領域番号 |
13671287
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
神田 達夫 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (80303147)
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研究分担者 |
畠山 勝義 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90134923)
中川 悟 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (20334667)
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キーワード | 食道癌 / リンパ節転移 / リンパ節郭清 / センチネルリンパ節 / 放射性同位元素 / 錫コロイド / 臨床試験 |
研究概要 |
平成13年度内に本研究実施における体制作りと手技の確立は終了し、平成14年3月より、「センチネルリンパ節の核医学的検出法ガイドライン」に沿って、実際に食道癌に対する放射線同位元素(RI)局注によるセンチネルリンパ節同定を開始した。 対象は、臨床的にリンパ節転移陰性と判断されたT1-2食道癌として、平成15年2月までに6例の症例に対して行なった。全例において合併症を生じることなく内視鏡的にRIを局注することができたが、1例においては投与後のシンチグラムで取込みリンパ節が描出できなかった。切除郭清されたリンパ節における放射線活性陽性リンパ節(センチネルリンパ節)は平均5個(1-9個)であった。6例中、病理学的リンパ節が陽性であった症例は2例であり、いずれもセンチネルリンパ節と異なるリンパ節に転移が認められた。 このように臨床的に最も重要と思われるリンパ節転移陽性例における正診率(positive predictive rate)は低く、食道癌に対してリンパ節郭清省略を意図して臨床応用するのは困難な印象を現時点では受けている。しかしながら、まだ症例数も6例と少なく確定的な結論を得るには至っていない。平成15年においても更に症例を蓄積し、よりデータの信頼性を高めていく予定である。
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