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2002 年度 実績報告書

消化器癌に対するリポソーム化光感受性物質を用いた光線力学的治療

研究課題

研究課題/領域番号 13671294
研究機関浜松医科大学

研究代表者

今野 弘之  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00138033)

研究分担者 佐塚 泰之  静岡県立大学, 薬学部, 助手 (90162403)
神谷 欣志  浜松医科大学, 医学部付属病院, 助手 (20324361)
田中 達郎  浜松医科大学, 医学部付属病院, 助手 (90273185)
キーワードフォトフィリン / PDT / リポソーム / 胃癌 / PEG / アポトーシス
研究概要

前年度の研究成果により、ホトフィリン封入率90%、3ヶ月安定なリポソーム化ホトフィリンが作製され、投与後8時間または24時間後にEximaDyeLaser(EDL)による照射(40J/cm^2)により有意な推定腫瘍重量の低下、及び腫瘍血流量の低下、有意な腫瘍退縮率の増加、アポトーシス指数の増加が認められた。すなわちリポソーム化ホトフィリンによるPDTが有用な消化器癌治療のmodalityとなることが示された。本年度は研究計画に従い、polythylene glycol(PEG)修飾リポソーム化ホトフィリンを作製しPDTの項腫瘍効果の増強について検討した。ヒト胃癌株をヌードマウスに皮下移植し、リポソーム化ホトフィリン、PEG修飾リポソーム化ホトフィリンを投与しPDTの治療効果を検討した。その結果、1)腫瘍内ホトフィリン濃度は投与後24.48時間後においてPEGリポソーム化ホトフィリン投与群で有意に高値であったが、腫瘍以外の集積性はリポソーム化ホトフィリン投与群と相違が無かった。2)EDL照射後の推定腫瘍重量、血流量の有意な低下がPEGリポソーム化ホトフィリン投与群で認められた。3)PEGリポソーム化ホトフィリン投与群で有意なアポトーシス指数の増加が認められた。本年度の研究成果によりPEG修飾リポソーム化ホトフィリンはリポソーム化ホトフィリンによって得られた抗腫瘍効果をさらに増強することから、消化器癌に対するPDTの新たな光感受性物質として有用であることが示された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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