研究課題/領域番号 |
13671313
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研究機関 | 大分大学(医学部) |
研究代表者 |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 講師 (60315330)
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研究分担者 |
石川 浩一 大分大学, 医学部, 助手 (30363550)
白石 憲男 大分大学, 医学部, 助教授 (20271132)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / 分子標的治療 / HER2 / マウス転移モデル |
研究概要 |
進行・再発胃、大腸癌に対する癌遺伝子HER2産物に対する抗ヒトモノクローナル抗体(Herceptin)を用いた分子標的治療の臨床応用を目的とし、以下の研究を行った。 (A)Retrospective study(B)培養細胞を用いたHerceptinの癌増殖抑制の検討(C)動物モデルを用いた癌増殖,転移抑制の検討 今年度は、(B)および(C)に関して、下記のような研究成果を得た。 (1)in vitroで、HER2過剰発現を示す胃がん細胞株NCI-N87の増殖は、抗HER2抗体の投与にて抑制を示した。 (2)in vivo実験にて、ヌードマウスの皮下に胃がん細胞株NCI-N87を投与し、腫瘤形成を行う系において、抗HER2抗体の投与によって腫瘍増殖は抑制を示した。 (3)MKN45Pの腹腔内投与による癌性腹膜炎モデルにおいて、抗HER2抗体投与群は、コントロール群と比較し延命効果を認めた。 これらの研究結果より、抗HER2抗体(Herceptin)療法は、HER2タンパク過剰発現を示す胃癌の皮下および腹腔内の腫瘍増殖を抑制しうることが明らかとなった。 HER2過剰発現を示す胃癌の癌性腹膜炎の治療法としてもその有効性が期待できると考えられた。 今後は再発・進行胃癌患者への臨床応用が期待できる。
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