研究概要 |
1)微小転移モデルの作成と微小転移の可視化 ヌードマウス(BALB/C)とマウス(c57BL)に自己腫瘍COL026およびB17F1を5×10^6個足掌に接種し、膝窩リンパ節へのリンパ節転移をHE法で確認した。 次に、それぞれの腫瘍細胞にpEGFP-F Vectorをリポフェクチン法にて導入し、ネオマイシンでセレクションをかけ、GFP遺伝子を導入した腫瘍細胞を作成し、リンパ節内の微小転移病巣の可視化を試みた。セルラインを継代して、GFP遺伝子の導入がなされたかを蛍光顕微鏡で確認した。 今後、微小転移残存マウスの臨床経過と残存転移巣の動向を観察し、リンパ節内の微小転移残存リンパ節内の免疫環境(Th1/Th2,CD3ζ鎖の発現)をフローサイトメーター法で、ルbb派設リンパ球の自己腫瘍、K562に対する抗腫瘍効果を、クロム51を用いたCTLアッセイで測定する予定である。 2)胃癌患者末梢血および所属微小転移リンパ節の抗腫瘍免疫環境に関する研究 リンパ節ホルマリン固定標本をmaterialに、サイトケラチンを1次抗体に用いた免疫染色でリンパ節微小転移を同定した。リンパ節内の抗腫瘍免疫エフェクター(NK細胞、MIB-1陽性細胞、樹状細胞、CD3ζ鎖)の発現程度を微小転移要請症例および陰性症例の間で比較検討した。
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