研究概要 |
1.cDNAアレイを用いた大腸癌における遺伝子変異の解析 簡便性およびコストの面から,約550種類の遺伝子の発現の解析を行うことができるマクロアレイを使用する方針とした. まず,培養細胞を用いた予備的検討によりマクロアレイの実験系の動作を確認した. しかし,培養細胞では問題とならなかったが,当初臨床検体ではRNAの純度の問題があり,実際に系を動かす前に検討が必要であった.いくつかの方法を検討したが,最終的に十分な純度が得られたため,現在肝転移合併症例を中心として当科に保存してある検体を用いた解析を行っている. 2.倫理面の問題 本研究では肝再発高危険群に対して集中的に補助療法を行うことを予定している.上記1.の検討で高危険群が明らかになるのを待って具体的な対象を選定し倫理委員会に上申する。
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