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2002 年度 実績報告書

同種胎児心筋細胞の拒絶反応解析:同種臓器心臓移植との比較

研究課題

研究課題/領域番号 13671382
研究機関京都大学

研究代表者

西村 和修  京都大学, 医学研究科, 助教授 (70252450)

研究分担者 木原 康樹  京都大学, 医学研究科, 講師 (40214853)
多田村 栄二  京都大学, 医学研究科, 助手 (70303831)
キーワード心筋細胞移植 / 拒絶反応 / 心臓移植 / 胎児心筋細胞 / 核医学診断
研究概要

【目的】昨年度の研究成果で、同種心筋細胞移植後の拒絶反応が臓器の心臓移植に比べてゆっくり、軽く進行するという病理学的な結果を得た。この結果に基づき、ラット心筋梗塞モデルを用いて、心筋細胞移植を同系、同種およびコントロールの3群を作成し、心エコーによって心臓機能の推移を8週間にわたってフォローし比較検討した。
【方法】左前下行枝を結紮した心筋梗塞モデルラット(梗塞範囲22.9?9.9%)22頭を作製し、4週間後に新生児培養心筋細胞(6x10^6)を梗塞周辺領域に移植した。免疫抑制剤はまったく与えなかった。心エコーによる評価を経時的に細胞移植後8週間まで行い、犠牲死後、病理標本を作製した。
【結果】Percent Circumferential Shortening(PCS)、Percent Area Change(PAC)が移植後4週までは同系、同種移植ともに有意に改善したが、その後4-8週の間に同系移植ではさらに機能が改善したのに対して、同種移植ではPCS, PAC共に再度機能が低下した。コントロールでは機能の改善はまったく認められなかった。移植後8週目に犠牲死後に蛍光顕微鏡で検討すると移植培養心筋細胞が多数認められた。
【結論】同種移植後の心臓機能は4週の経過で一旦改善し、さらに次の4週間を経てその機能が再度低下した。この結果は同種移植での病理によるゆっくりとした拒絶反応の進行という結果に合致する心臓機能の変化と考えられた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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