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2002 年度 実績報告書

DNAマイクロアレイ法を用いた肺癌の抗癌剤感受性の遺伝子診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13671406
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

川村 雅文  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70169770)

研究分担者 小山 孝彦  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40317144)
キーワードマイクロアレイ / 肺癌 / 抗癌剤感受性 / 抗癌剤感受性試験 / 遺伝子診断
研究概要

術前に十分な説明を行い文章で承諾書をいただいた非小細胞癌の切除症例について、その切除検体の一部を用いて抗癌剤感受性試験(CDDST法)を行った。また同一の検体の一部を手術室で摘出後即座にOCTに抱埋して凍結保存した。この凍結検体をLASER captured microdissectionを行って肺癌組織中の癌細胞の部分だけを摘出し、そこからRNAを抽出してマイクロアレイ法を行った。
この検討に供した症例の内訳は扁平上皮癌15例、腺癌36例、腺扁平上皮癌1例である。
平成14年度はマイクロアレイ法の結果と各症例の臨床および病理組織のデータとの突き合わせを行い、非小細胞肺癌におけるExpression Profilingを作成した。この結果同じ非小細胞肺癌でも腺癌と扁平上皮癌ではexpression profileが異なり、マイクロアレイ上で両者の違いが表現されることが示された。またリンパ節転移のあるものと無いものについてもexpression profileの違いを示すことができた。このことは今後症例を更に蓄積すれば、原発巣の遺伝子情報からリンパ節転移の有無を推定することを可能にするもののと期待される。
次にCDDST法による抗癌剤感受性試験の結果と突き合わせ、各抗癌剤(CDDP, CBDCA, VDS, VP-16, DOC, PAC, NVB, GEM, CPT-11)に対する感受性と遺伝子発現の関係についてClustering analysisを行い、各抗癌剤の感受性に関係すると思われる遺伝子の絞り込みと各遺伝子の重み付けを行った。
今後は更に症例を蓄積して、上記の結果の信頼性について検証する。また絞り込まれた遺伝子について抗癌剤接触後のmRNAの発現量の変化を追跡する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川村 雅文: "早期肺癌に対するオーダーメイド治療"胸部外科. 54巻11号. 962-967 (2001)

  • [文献書誌] 川村 雅文: "抗癌剤感受性試験"日本外科学会雑誌. 103巻2号. 229-S232 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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