雑種成犬を用いて、鎖骨下動脈肺動脈短絡と心房高頻度ペーシングモデルにおける左房容量の経時的変化と心房細動持続時間を検討した。鎖骨下動脈肺動脈短絡術による左房容量負荷を行い、さらに1週間後より刺激周期100msの心房高頻度ペーシングを開始した。左房は容量負荷のために拡大傾向を認めた。高頻度ペーシング開始1週間後では、ペーシング中止後に数心拍の心房反復性興奮が認められ、2週間後では、心房反復性興奮が数秒間持続した。さらに経時的に経過を観察したところ、高頻度ペーシング開始4週間後では、ペーシング中止後に持続性心房細動が数十分間維持された。現在、この心房細動の興奮伝播過程を256チャンネルマッピングシステムを用いて解析している。
|