研究課題/領域番号 |
13671416
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
林田 信彦 久留米大学, 医学部, 講師 (30238141)
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研究分担者 |
赤須 晃治 久留米大学, 医学部, 助手 (10330838)
友枝 博 久留米大学, 医学部, 助手 (40320220)
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キーワード | Sialyl Lewis-X / 虚血再灌流障害 / 心筋保護法 / 温度 / 血管内皮細胞機能 / 心筋代謝 |
研究概要 |
血液交差体外循環モデルを使用し、摘出心に対するSLe-X添加心筋保護液の至適投与温度を検討した。 [1]実験動物:家兎18羽を使用した。各群n=6とした。 [2]実験群:Cold群:低温(8℃)SLe-X添加血液心筋保護液を投与した群 Tepid群:微温(28℃)SLe-X添加血液心筋保護液投与した群 Warm群:常温(36℃)SLe-X添加血液心筋保護液投与した群 [3]実験方法:血液心筋保護液中にSLe-Xを300μg/mLとなるように添加し、心筋保護液を15分間隔で投与し120分間の心停止を行い、120分の再灌流を行った。 [4]結果 (1)循環動態:再灌流後のLVEDP、dp/dt、-dp/dtはTepid群で有意に良好に温存されていた。 (2)血管内皮細胞機能:アセチルコリン負荷により冠血管抵抗はTepid群で有意に低下し、nitric oxide遊出量は同群で有意に高値であった。 (3)再灌流障害抑制効果:心筋組織ミエロペロキシダーゼ活性、TBARS(過酸化脂質)含有量もTepid群で有意に低値であった。 [5]考察 SLe-X添加心筋保護液の至適投与温度は、再灌流後の心機能、血管内皮細胞機能、再灌流障害抑制効果からTepid(28℃)が最も良好であることが示唆された。 現在上記結果を投稿準備中である。
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