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2001 年度 実績報告書

脳動脈瘤増大におけるBTEB2発現の意義

研究課題

研究課題/領域番号 13671439
研究機関徳島大学

研究代表者

中嶌 教夫  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00332817)

研究分担者 佐藤 浩一  徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (90225938)
佐野 壽昭  徳島大学, 医学部, 教授 (80154128)
永廣 信治  徳島大学, 医学部, 教授 (60145315)
松原 俊二  徳島大学, 医学部, 助手 (60294675)
キーワード脳動脈癌 / 平滑筋細胞 / マクロファージ / BTEB2
研究概要

我々は、脳動脈瘤壁の平滑筋細胞の形質は正常脳動脈とは異なっていることを報告してきた。合成型平滑筋細胞への形質変換はbasic transcription regulatory element binding protein 2(BTEB2)によって調節される。今年度は平滑筋細胞形質変換の転写因子であるBTEB2の脳動脈瘤壁における発現について免疫組織学的手法で検討した。未破裂動脈瘤壁15例(4例:部分血栓化巨大動脈瘤)、破裂動脈瘤壁12例(1例:部分血栓化巨大動脈瘤)とコントロールとして脳動脈5例を用いた。動脈瘤壁をluminal layer(中膜、内膜由来)とabluminal layer(外膜由来)に分けた。コントロール血管ではBTEB2陰性であった。10mm以上の未破裂動脈瘤9例でマクロファージのluminal layerへの侵入が見られ、うち6例はBTEB2陽性であり、3例でBTEB2陽性の平滑筋細胞も存在した。一方巨大動脈瘤を除く破裂動脈瘤の11例中10例ではマクロファージのluminal layerへの侵入は見られるもののBTEB2は陰性であった。未破裂巨大動脈瘤の瘤内血栓には平滑筋細胞が迷入しBTEB2陽性マクロファージが多数存在した。これらのBTEB2陽性の平滑筋細胞やマクロファージは動脈の増大や瘤内血栓の形成に関係していると思われた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 永廣信治: "部分血栓化巨大動脈癌の増大機序と治療"Jpn J Neurosurg. 10. 10-17 (2001)

  • [文献書誌] 佐藤浩一: "老年脳神経外科の最前線 未破裂脳動脈瘤"CLINlCAL NEUROSCIENCE. 19. 999-1002 (2001)

  • [文献書誌] S.Matsubara: "Guiglielmi detachable coid emboliation for ruptured lower-midbasilar trunk aneurysms-a report of five cases-"Neuroradiology. 43. 884-890 (2001)

  • [文献書誌] K.Satoh: "Cerebellar hemorrhage caused by dural arteriovenous fistula : a review of five cases"Journal of Neurosurgery. 94. 422-426 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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