研究概要 |
本研究は,外傷あるいは手術時に傷害されたクモ膜下腔を再生・修復することを目的としたもので,頭蓋骨骨髄より幹細胞を採取しin vitroで培養し,正常クモ膜下腔を支えているarachnoid trabecular cellへと分化させて,傷害されたクモ膜下腔へと自家移植する研究である。 ラット頭蓋骨骨髄より細胞を採取し,Hoehst 33342で染色し,FACSに流したとき,side populationとして分離できる細胞が,造血幹細胞である。この細胞をいかにしてarachnoid trabecular cellへと分化させるかが,現在の問題であり試行錯誤している。現在,採取した幹細胞を,正常クモ膜下腔へ移植し,この環境下においてarachnoid trabecular cellへの分化があるか,確認する実験を行っている。
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