研究概要 |
1.動物モデルの作成と遺伝子発現の検討:砂ネズミの体温コントロール下4分間両側総頚動脈閉塞モデルを作成する再開通1、3,6,12時間、1、2、7日後にheat shock protein(stress protein)の発現をin situ hybridization、immunohistochemistryにより検討した。In site hybridizationによる海馬におけるmRNAの発現は2日後までは認められたが、7日後ではCA1では認められなかった。Immunohistochemistryによる蛋白の発現は海馬CA1領域では認められなかった。^3H-バリンのオートラジオグラムによる蛋白代謝では7日後まで海馬CA1領域では回復が認められなかった。immediately early genes、フリーラジカル関連遺伝子、アポトーシス関連遺伝子、サイトカインと神経栄養因子などの各種遺伝子の発現を検討、HE染色、KB染色およびTUNEL法による組織学的検索に関しては次年度に行う。 2.現在中大脳動脈閉塞モデルとして使われているモデルには二種類がある。電気双極子による中大脳動脈を凝固し鋏による血管を切断する永久閉塞モデルと異論があるが4-0ナイロン糸の先端を丸めて外頚動脈から挿入し中大脳動脈を閉塞する糸モデルの両方のモデルを使用して中大脳動脈を閉塞した。閉塞後1、2,4週間、3,6ヶ月にそれぞれのラットの閉塞中心部の大脳皮質、遠隔部位である海馬と視床からtotal RNAを抽出した。閉塞12ヶ月後のラットからtotal RNAを抽出後にimmediately early genes、heat shock protein(stress protein)、フリーラジカル関連遺伝子、アポトーシス関連遺伝子、サイトカインと神経栄養因子などの各種遺伝子の発現を検討を行う。
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