研究概要 |
a)グリオーマ細胞株(U373MG, U251MG, T98G, GI-1)を用いて細胞周期の解析 (1)FCMを用いた細胞周期の解析(沼、笠井) FlTC標識cyclin A, B1,D1,Eとpropidium iodideによるDNAヒストグラムより各細胞周期別発現を測定する。 グリオーマ細胞株ではサイクリンA, B1,D1の発現をみる、B1,D1に発現がみられた。また、サイクリンB1は、細胞周期のS G2Mに発現し、D1は、Go1に発現していることが判明した。 (2)LSCを用いた細胞周期の解析(沼、河本) LSCではFCMと同様の結果が得られた。 (b)グリオーマ株にp130遺伝子導入を機能解析 (1)p130遺伝子発現U-87MGの作成(須川) p130cDNAをBCMGSneoにサブクローンし、ついでこのBCMGSneo/p130をmalignant glioma cell lineであるU-87MGにLipofectAMINEを使用して導入、G418にてセレクションを実施、p130遺伝子発現U-87MGを作成することができた。 p130のoncogeneについて、6ヶ月にわたりplasmidを作製することに成功した。gene transfectionの技術も取得しており、p130をu87MG細胞transfectionすることも可能になった。 今後mutant glioma(LN-319)について悪性脳腫瘍の増殖を抑制できるかどうか、サイクリンの発現はどうか、などについて検討する段階になった。
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