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2001 年度 実績報告書

ヒトグリオーマにおけるMT5-MMPの発現と浸潤能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671476
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

中野 敦久  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70258151)

研究分担者 池本 秀康  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30278824)
有田 憲生  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80159508)
キーワードメタロプロテアーゼ / MT5-MMP / グリオーマ / 浸潤
研究概要

ヒト・グリオーマは強い浸潤能を示し、その根治を妨げる大きい原因となっている。近年、悪性腫瘍の浸潤・転移に伴う組織破壊に関わるプロテアーゼとして、metalloproteinase (MMP)が重要視されている。その中でmembrane-type MMP (MT-MMP)は、浸潤・転移に特に関与するとして注目を浴びている。この研究では、最近我々が報告した新規のMT-MMPであるMT5-MMPのヒト・グリオーマにおける発現の特性について検討した。MT5-MMP遺伝子は、種々の臓器の中で脳に特異的に発現していた。さらにヒト・グリオーマの外科摘出標本での悪性度による相異を調べると、グリオーマの悪性度に相関して発現が強いという傾向がみられた。また、そのなかで特に脳内に極めて広範に浸潤していたダリオーマの外科摘出標本を解析したところ、他のMMPやMT-MMP遺伝子の発現が通常レベルでありながら、MT5-MMP遺伝子が過剰発現している知見を得た。これはMT5-MMPがグリオーマの浸潤に大きい役割を果たしている事を示唆すると考えられた。今後、免疫細胞化学でグリオーマの外科摘出標本でのMT5-MMPの局在やMT5-MMPの発現様式をより詳細に検討した後、グリオーマ細胞を用いてMT5-MMP発現と浸潤能の相関を調べる。さらにその発現を阻害して浸潤能を低下させることにより、グリオーマ治療という臨床応用への可能性を探ることを計画している。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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