ラットの坐骨神経を摘出し、シュワン細胞の培養を行った。培養シュワン細胞をラットの尾から採取した腱を圧延した腱膜上に移植して培養した後、この腱膜をチューブ状にして、ラットの坐骨神経の欠損部(10mm)を架橋する実験を行った。コントロールとして圧延した腱膜のみを培養し、培養シュワン細胞を移植しない群を作成し、経過観察期間12週で比較評価した。筋張力測定を行った後、屠殺し、神経を摘出した。筋張力測定、摘出した神経の組織学的所見では、共に有意差は見られなかった。 神経欠損部を架橋する導管として多孔性のアテロコラーゲンチューブを作成した。 多孔性のアテロコラーゲンチューブで、ラットの坐骨神経の欠損部(15mm)を架橋する実験を行った。8週、12週の経過観察期間で、神経の連続性は得られていたが、組織標本では軸索再生は不良で、電気生理学的にも機能の回復は不良であった。 家兎のシュワン細胞の培養を行っている。線維芽細胞の排除が不十分で、高純度のシュワン細胞の培養はなお、確立できなかった。 筋張力測定器を作製した。
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