犬腱縫合モデルにおける腱・腱鞘間滑動抵抗に対するヒアルロン酸投与の効果(in vitro study) 犬第2趾annular pulley(人のA2 pulleyに相当)と深趾屈筋腱(N群)、切断後縫合した深趾屈筋腱(C群)、切断後縫合し0.1mg/mlヒアルロン酸に浸漬した深趾屈筋腱(H群)、切断後縫合し1mg/mlヒアルロン酸に浸漬した深趾屈筋腱(T群)、切断後縫合し10mg/mlヒアルロン酸に浸漬した深趾屈筋腱(S群)間との滑動抵抗を測定し、各群間での抵抗値の違いを評価した。 滑動抵抗値はヒアルロン酸濃度が高くなるに従い減少した。C群、H群、T群はN群に比し有為に抵抗値が高かったが、S群とN群間に有意差はなかった。何らかの方法でヒアルロン酸を投与することにより、腱縫合後の腱・腱鞘間滑動抵抗の減少が期待できる可能性が示唆された。
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