研究概要 |
骨融解モデルラットにおいて、対照群、OPG1mg群、OPG10mg群各20匹を作成した。レントゲン的、組織学的、骨量計測によって、群間比較を行いOPGのポリエチレン誘発性骨融解に対する効果を判定した。 結果; (1)レントゲン所見では、対照群、OPG1mg群、OPG10mgそれぞれ、19/20,10/20,2/20で骨融解が見られ、OPGは有意に骨融解を抑制した。 (2)骨量計測では、対照群、OPG1mg群、OPG10mgでそれぞれ、215,195,187で有意にOPGで骨量が回復した。 (3)組織学的には、界面の膜様組織の厚さは、対照群、OPG1mg群、OPG10mgでそれぞれ、0.2mm,0.1mm,0.06mmとOPG群で有意に膜様組織の介在を抑制した。 考察; 破骨細胞分化抑制因子(Osteoprotegerin-OPG)は、人工関節で生じる骨融解を有意に抑制し、今後の臨床応用に期待できると考えられる。
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