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2002 年度 実績報告書

ヒト軟骨系腫瘍とMatrix Metalloprotainaseの検討

研究課題

研究課題/領域番号 13671546
研究機関日本大学

研究代表者

大幸 俊三  日本大学, 医学部, 助教授 (30158795)

研究分担者 川野 壽  日本大学, 医学部, 助教授 (00150706)
吉田 行弘  日本大学, 医学部, 講師 (20201022)
杉谷 雅彦  日本大学, 医学部, 助教授 (40187654)
キーワード軟骨系腫瘍 / 軟骨肉腫 / マトリックスメタプロテアーゼ / 免疫染色
研究概要

ヒト軟骨系腫瘍とmatrix metalloproteinase(MMP)の関連性の研究で正常軟骨、内軟骨腫、良性軟骨芽細胞腫や軟骨肉腫など対象にMMP-2,MMP-9,tissue inhibitor of metalloproteinase(TMP)-1,TIMP-2の染色を行ったが、明確な結果が得られず軟骨肉腫のgradeによる関連性を調査した。軟骨肉腫の組織学的に悪性度を判定することはしばしば困難なことが多い。以前よりこの疾患のみならず他の悪性腫瘍の悪性度の鑑別にMMP-9が有用性であることの報告があるが、我々はMMP-9にMMP-2とTIMP-1,TIMP-2を加えて検討した。1968年から2001年に当科で治療した軟骨肉腫の29例とcontrolとして正常軟骨を2例を対象し、軟骨肉腫はgrade IからIIIに分類した。パラフィンブロックからMMP-2,MMP-9,TIMP-1,TIMP-2マウスモノクロナール抗体を用いて染色し、染まらないものを0,1-25%が1,26-50%が2,51-75%を3,76-100%を4とし評価した。軟骨肉腫のGrade Iは7例、Grade IIは15例、Grade IIIは6例であった。これらのGrade分類と免疫染色から統計学的にMMP-2,TIMP-1,TIMP-2が5%水準で優位に相関性が認められ、MMP-9についてはみられなかった。優位確立はそれぞれ0.12,0.29,0,32で、Pearsonの相関係数がそれぞれ0.459,0.406,0.399では強い相関とはいえなかった。MMP-9についてはgradeとの優位確立は0.68で、Pearsonの相関係数は0.344であった。以上の結果から軟骨肉腫のgrade別とMMP-2,TIMP-1,TIMP-2の3免疫染色で若干の優位に相関関係がみられた。MMP-9について、過去の報告とは異なり優位確立はみられなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大塚俊三他: "軟骨肉腫におけるMMP-2,MMP-9,TIMP-1,TIMP-2の免疫組織学的検討"第1回関東骨軟部腫瘍の基礎を語る会. 4 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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