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2003 年度 研究成果報告書概要

神経因性疼痛発現におけるc-fos遺伝子の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13671569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関山梨大学 (2003)
山梨医科大学 (2001-2002)

研究代表者

樫本 温  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (60152633)

研究分担者 菅原 健  山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (50303417)
飯嶋 哲也  山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (70324209)
小口 健史  山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (60201399)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
キーワードc-fos / allodynia / astrocyte / fractalkine / neurosphere
研究概要

平成13、14、15年度にわたって神経因性疼痛モデルマウスを作成して行動学的および免疫組織学的検討を行った。Malmbergらの報告(Pain 76:215-222,1998)をもとにStd:ddyマウスを対象に坐骨神経を9-0絹糸で部分結紮することにより神経因性疼痛モデルを作成した。このマウスはMalmbergら報告にみられるように時間経過とともにthermal allodyniaは消退するが、mechanical allodyniaは持続することがわかった。一方、Schweiらは(J Neurrosci 19:10886-10897,1999)、がん性疼痛モデルにおいての脊髄でastrocyteの増生を報告している。また、われわれのMalembergモデルを用いた実験系においても、処置側にastrocyteが増生している傾向がみられた。現在、厳密にコントロールを取った系にて確認中である。これは、glial cell line-derived nourotrophic factor(GDNF)が神経因性疼痛を抑制するというBoucherらの報告(Science 290:124-127,2000)およびいわゆるchemokineの一種であるfractalkineが侵害刺激によるglia細胞の活性化に関与しているというColorado大学Watkinsによる私信などを考え合わせるとglia細胞が神経因性疼痛の発現に関与している思われる。また、侵害刺激のマーカーとして現在広く使われているc-Fos蛋白を発現するc-fos遺伝子の活性化とglia細胞の活性化が深くかかわっているのではないかと考え、神経因性疼痛モデルマウスを作成日から経時的に評価して、c-fosとglia細胞とくにastrocyteとの関係を検索中である。また、neurosphereの継代培養系を確立し、神経幹細胞を用いたと疼痛実験系の基礎を作った。

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公開日: 2005-04-19  

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