• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

肺再生による急性肺傷害に対する治療法の開発:血管内皮前駆細胞の導入を中心とした治療

研究課題

研究課題/領域番号 13671579
研究機関神戸大学

研究代表者

三川 勝也  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40229662)

研究分担者 仁科 かほる  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20311780)
キーワード急性肺障害 / 血管内皮細胞 / 再生医学 / 肺胞上皮細胞 / 増殖因子
研究概要

本年度は基礎実験として成体から血管内皮前駆細胞を分離することを目標とした。ヒト末梢血からCD34抗体陽性細胞を免疫ビーズ法で単離し血管内皮特異的培地(EBM-2培地+VEGF+FBS+IGFなど)にて増殖させることにより血管内皮前駆細胞に分化・誘導することができた。血管内皮前駆細胞は形態的観察及ぴ内皮細胞の表面抗原(Flk-1,CD34,VEカドヘリン)の発現をフローサイトメトリーにて確認した。これらのデータは末梢血から血管内皮細胞を供給できる可能性を示している。肺胞上皮修復治療の基礎実験としてラット培養肺胞II型上皮細胞を用いフォスフォジエステラーゼIV阻害薬であるロリプラムの細胞増殖に与える影響をBrdU取り込み法とMTT改良法で評価したところ増殖因子(KGFやHGF)の存在下でも非存在下においても0.01〜1.0mmol/Lのロリプラムは肺胞II型上皮細胞の増殖を亢進した。一方、線維芽細胞の増殖に対しては影響しなかった。またARDSの病態における血管内皮前駆細胞の関与を明らかにするためにエンドトキシンによるラット急性肺傷害モデルとブレオマインン肺傷害モデルを用いて肺傷害の自然経過として血管内皮の傷害肺での動態を内皮細胞の表面抗原を免疫組織学的に検討して評価したところブレオマイシン肺傷害モデルでは血管の増殖が認められたがエンドトキシン肺傷害モデルではほとんどど認められなかった。今後、末梢血から得られた血管内皮前駆細胞をin vivo投与し肺における定着制御方法を検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nishina K: "The effects of intravenous anesthetics and lidocaine on proliferation of cultured typeII pnenmocyfes and long fibroblay"Anesthesia & Analgesia. 94・2. 385-388 (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi