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2001 年度 実績報告書

呼吸リズムのドパミンおよびコリン作動性系による調節と麻酔薬による呼吸抑制機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13671595
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

河野 太郎  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90284835)

研究分担者 濱川 俊朗  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50253836)
キーワードドパミン / アセチルコリン / 興奮性シナプス / Lymnaea / セボフルラン / D2受容体
研究概要

Lymnaeaの培養シナプスにおいて,ドパミン(DA)伝達およびそれに対するニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)の関与を調べた.また,それらに対する揮発性麻酔薬の影響についても調べた.
対象と方法:本実験には淡水棲カタツムリLymnaea stagnalisを使用し,その呼吸運動中枢ニューロン(RPeD1)とVD2/3の細胞体-細包体シナプス培養標本に対して,current-clampテクニックを使用した細胞内記録を行った形成される興奮性シナプスの静止時と自発発火時における基本的特性,そしてDA(10μM)の瞬時投与による模倣反応を記録した.これらが以下の実験でどのように影響されるかを調べた.実験1)D2,AChantagonistの影響を投与時とwash後で調べた.実験2)同様に,揮発性麻酔薬sevofluraneの影響を調べた.
結果:実験1)DA, AChantagonist(sulpiride, d-tubocurarine)(20μM)は共に抑制効果を示し,可逆性であった.実験2)臨床濃度(0.5-4%)のsevofluraneは 濃度依存性に抑制効果を示し,可逆性であった.またVD2/3単独とシナプス形成時のVD2/3へのDAの瞬時投与に対する抑制効果はほぼ同程度であった.
考察:RPeD1-VD2/3興奮性シナプス反応はsulpirideだけでなくd-tubocurarineによっても抑制されることから,このシナプスへのnAChRの関与が考えられる.また,sevofluraneは特に後シナプス細胞VD2/3において強く作用すると考えられた.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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