平成13年度 くも膜下出血後の急性脳血管スパズムと急性局所脳虚血モデルの作成 1)急性脳血管スパズムモデルの検討: 麻酔後定点固定装置(現有)にラット頭部を固定し大後頭孔に自家血0.3mlを注入し、急性脳血管スパズム(血管径・脳血流減少)を閉鎖型脳窓よりCCDカメラ(現有)とレーザー血流計(申請設備)で確認し、各信号はAD変換装置(現有)を使いPCに保存した。大後頭孔注入法では、赤血球がドップラー血流計に干渉する割合が高いため、内頚動脈から4-0ナイロン糸を挿入し貫通する貫通法モデルを作成しこの方法に切り替えた。ナイロン糸によっても貫通できなかったラットにおいては、局所脳虚血モデルとして使用した。急性脳血管スパズムにより脳血流は平均40%低下した。局所脳虚血をTTC染色で確認すると約15%の梗塞がみられた。薬理学的インターベンションについては検討中である。 2)慢性脳血管スパズムモデルの検討: くも膜下出血後ラットの生存率が10%と非常に低いため、出血域の軽減化を検討中である
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