研究概要 |
市販のPSAを購入し,これとアンチキモトリプシンを反応させてPSA-ACTを作製.ゲル濾過クロマトグラフィーによりフリーPSAとPSA-ACTを分離し,PSA-ACTを分離抽出する作業を成功させた.市販のPSAおよびPSA-α2マクログロブリン複合体とともに超低温冷蔵庫に保管中である. 保管したPSAおよびPSA-α2マクログロブリン複合体,PSA-アンチキモトリプシン複合体の一部をロット毎に,SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離し,ニトロセルロース膜にプロッティングし,抗PSA-1B7抗体およびgoat-anti-mouse Ig-labeled horseradish peroxidase(2次抗体)にて検出し純度を確認した.(特に,PSA-アンチキモトリプシン複合体は95%以上のもののみを採用し保存とした.) ^<125>INaでPSA,PSA-α2マクログロブリン複合体および先に作製して保存しておいたPSA-アンチキモトリプシン複合体をラベルし,各放射活性を50-100Ci/mg proteinに調整する事に成功した. 現在,ラット尾静脈にラベルしたPSAを注入し,下大静脈血をサンプリングすべく実験中であるが,採取可能な血液量が少なく,1匹のラットで3ポイント以上の測定用採血を行う事は困難と考えた.従って予定より症例数を増やさざるを得ないと判断した.これに伴って,必要PSA量が増加するため再び,PSA-アンチキモトリプシン複合体の作製,保存,蓄積を行っている.以上から結果の発表は,現在のところ,行っていない.なお,実験計画書においても,平成13年度には結果の公開は行う予定にはなっていなかった.
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