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2001 年度 実績報告書

多発性嚢胞腎の分子病態の解析と治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13671638
研究機関東京大学

研究代表者

堀江 重郎  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40190243)

キーワードpolycystin1 / PKD1 / Wnt / C-MYC
研究概要

マウスPkd1遺伝子ホモ欠損マウスは心臓の総動脈管形成異常および腎嚢胞の形成を認め、著しい浮腫、出血、羊水過多を生じ、胎生致死であった。心臓ではc-MYC, beta-cateninの蛋白量の低下が見られ、心臓神経堤細胞機能にpolycystin1がWnt情報伝達系を介し関与していることが示唆された。腎においては、嚢胞は成熟尿細管に発生し、それに伴いE-cadherin, PECAM-1の細胞膜局在異常と蛋白量の低下が見られた。またチロシンリン酸化受容体に関与する分子であるGab1の恒常的なチロシンリン酸化の亢進が生じていた。ヘテロマウスでは血管内皮機能異常が30週齢から見られNOx産生量が低下していた。以上の結果からPKD1は発生においては標的臓器においてWntおよびadherens junsctionの形成に関与し、またヘテロ欠失は動脈の脆弱性に関与することが示唆された。Pkd1ノックアウトマウスはADPKDの病態の解析と治療創薬に重要なモデルであることが認識された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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