研究課題/領域番号 |
13671651
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡田 弘 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (00177057)
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研究分担者 |
守殿 貞夫 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30030935)
藤澤 正人 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (30243314)
荒川 創一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70159490)
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キーワード | 尿中細菌数 / 自動測定 / 定量測定 / 尿路感染症 / 尿中赤血球 / 尿中白血球 |
研究概要 |
尿中有形成分を分析可能なフローサイトメトリーを用いた測定装置UF-100について,直径5μm、8μm、25μmから、ならびに13μmのquality control sumpleをそれぞれ赤血球(RBL)、白血球(WBC)、尿路上皮細胞ならびに細菌のかわりに用いて、尿中に様々な濃度で浮遊させて、尿中濃度を測定した。この結果をKovaスライド法を用いて測定したものと比較検討した。 その結果、UF-100を用いた測定結果は、CV値がRBC、WBC、尿路上皮細胞、細菌でそれぞれ3.1%、2.0%、4.4%、9.3%と良好であった。 同時再現性の検討では、RBC、WBC、尿路上皮、細菌で、UF100で測定した場合のCV値は19.8-1.2%、12.7-3.4%、76.8-18.9%、5.0-4.1%、これに対してKovaスライド法では、12.0-96%、12.4-94.3%、95.0-210.8%、15.5-135.5%と、いずれもUF-100による測定の方が再現性が高かった。 UF-100は、各尿中有形成分測定に際して、高い直線性を示していた。特に、細菌数の定量測定においては、10^3/ml〜10^6/mlまで高い直線性を有していた事からフローサイトメトリーを用いた細菌数測定により10^3/ml〜10^4/mlまたは10^4/ml〜10^5/mlへの菌数の変化を検出できる可能性が示された。 次に、この装置を用いて、菌数の増加を判定できる最適時間を、種々の継代菌株を用いて検討を行った。 その結果、10^3/ml〜10^4/mlの菌数の変化を検出するのには、分裂速度の遅い細菌も存在するため、4時間に設定するのが最適であるとの麟論に達した。
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