研究課題/領域番号 |
13671655
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 教授 (00232471)
|
研究分担者 |
飯村 彰 東京医科大学, 医学部, 助手 (30211022)
中村 陽市 東京医科大学, 医学部, 講師 (40147210)
市川 早苗 東京医科大学, 医学部, 助教授 (60112786)
須那 滋 香川医科大学, 医学部, 助手 (40253265)
竹内 義喜 香川医科大学, 医学部, 教授 (20116619)
|
キーワード | 精巣 / 捻転 / 炎症 / 血流障害 / 精子形成 |
研究概要 |
A/J雄マウスにおいてネンブタール麻酔を行い、左精巣動静脈を露出させてクリップで結紮後、15〜60分後に血流を再開させた。両側精巣を摘出・固定・包埋してH&E染色を試みると、結紮側精巣には造精障害が認められるが、反対側精巣には上記の条件では精子形成は障害されていなかった。今後は結紮方法や条件を変えて、反対側精巣の精子形成に異常をきたす可能性が生じるかどうかを探る予定である。また左側精巣動静脈の結紮したマウスの両側精巣の凍結切片を作成し、Fas, Fas-ligand, IL-1, IL-6, BrdUおよびtestosteroneに対する免疫染色を行ったが、sham-operated controlsとの定量的比較ができるほどに結果が一様でないため、今後もっと例数を増やし検討していく予定である。次に、免疫抑制物質の効果を調べるために、精巣動静脈結紮群でなく、確実に生殖細胞抗原に対する自己免疫が原因で発症する実験的自己免疫性精巣炎(同系の生殖細胞を1x107個を2回反復皮下注射する)のグループで投与を試みた。その結果、deoxyspergualinおよびIL-6には疾患抑制効果が認められたが、IL-10には逆に疾患増強効果が認められた。精巣外傷で精巣特異的自己免疫が誘導される事実は確認しているので、今後は血流障害・精路通過障害の実験系で自己免疫反応の惹起する条件を探り、これら免疫抑制物質の効果を試していく予定である。
|