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2001 年度 実績報告書

夜間頻尿の時間生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671661
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

嘉村 康邦  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50220744)

研究分担者 相川 健  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80295419)
キーワードラット / Frequency Volume Chart / 夜間頻尿 / サーカディアンリズム / 睡眠
研究概要

代謝ケージを用い,SDラットの24時間排尿記録(Frequency/Volume Chart)を確立した.概略はラットを代謝ケージに入れ,自由飲水とし,排尿された尿量を電子天秤で10秒ごとに測定,このデジタルデータをパソコンに保存することで24時間の正確なF/V chartを得た.飲水量も水ボトルの重量を24時間自動計測することで記録した.ラットを明期(=昼)12時間,暗期(=夜)12時間の明暗条件下で数日間飼育した後,代謝ケージで排尿記録を行うと,明期(睡眠中)には排尿回数が減少し,暗期(覚醒活動時)に頻回の排尿を行うパターンが観察された.これは夜行性動物であるラットの排尿のcircadian rhythmと考えられる.排尿回数は明期が平均5.12±2.94,暗期が平均11.85±3.96で両者間に有意差を認めた.平均排尿量は明期が平均1.57±2.16,暗期が平均0.98±0.58でこれも両者間に有意差を認めた.
時間生物薬の排尿におよぼす影響を,現在広く用いられている睡眠薬の酒石酸ゾルピデムを使って検討した.SDラットに明期の開始時に酒石酸ゾルピデム2mg/Kgを経口投与すると,明期の排尿回数に変化はないものの最大排尿量をオスで約130%,オスで約170%増大させた.なお暗期の排尿パターンには変化を認めなかった.一方,暗期の開始時に酒石酸ゾルピデム2mg/Kgを経口投与しても排尿の各種パラメーターに有意な変化は終日認めなかった.酒石酸ゾルピデムがラットの睡眠深度を変化させることはEEGを用いた検討からも報告されており,睡眠深度の変化が膀胱尿道機能に何らかの影響を及ぼしていることが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Frank Schmidt, Yasukuni Yoshimura et al.: "Influence of Gender on the Diurnal Variation of Urine Production and Micturition Characteristcs of the Rat"Neurourology and Urodynamics. 20. 287-295 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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