研究課題/領域番号 |
13671664
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20301426)
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研究分担者 |
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90240952)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70275220)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10243031)
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10243239)
今出 陽一郎 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90203306)
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キーワード | 腎細胞癌 / 選択的COX-2阻害剤 / 抗Fas抗体 / JTE-522 |
研究概要 |
目的)腎細胞癌には様々な免疫療法剤や抗癌剤が使用されているものの奏功率は低く、進行性腎細胞癌症例では治療に難渋することが多い。そこで我々は大腸癌においてその有効性を報告されている選択的COX-2阻害剤(JTE-522)について腎細胞癌におけるその影響および他薬剤との併用効果の検討を行った。 方法)標的細胞としてCaki-1、NC65、ACHN腎癌株化細胞および本学で樹立した3種類の初期培養細胞を用いた。また、比較対照の正常細胞としてヒト近位尿細管上皮細胞RPTEC5899を用いた。RT-PCR法によりそれぞれの細胞のCOX-2の発現を評価し、細胞障害活性はMTT assay法により測定した。さらに,CDDP、ADR、5-FU、IFN-αおよび抗Fas抗体について、選択的COX-2阻害剤との併用効果について検討した。 結果)今回用いたすべての腎癌細胞においてRPTEC5899に比してCOX-2の強い発現が認められた。選択的COX-2阻害剤(100μM)を投与によって腎癌細胞では細胞障害活性が認められ、RPTEC5899では認められなかった。他薬剤との併用効果について検討したところ抗Fas抗体との併用によって相乗的細胞障害活性がみられ、CDDP、ADR、5-FU、IFN-αとの併用では相加効果を認めた。以上の結果より腎細胞癌に対する選択的COX-2阻害剤の臨床応用の可能性および抗Fas抗体との併用療法の可能性が示唆された。
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