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2001 年度 実績報告書

排卵機構における卵巣局所調節因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671722
研究機関徳島大学

研究代表者

苛原 稔  徳島大学, 医学部, 教授 (20160070)

キーワード排卵 / ケモカイン / 卵胞発育 / ラット / GRO-CINC / 卵巣 / 好中球 / PMSG-hCG
研究概要

排卵機構には白血球の関与が示唆され、特に好中球が排卵期の卵胞周囲に集まって来ることが観察されている。そしてその好中球の集蔟を制御しているのがケモカインであることが推定されるが、詳細は明確ではない。そこで、平成13年度の研究では、ラット排卵機構におけるケモカインの意義を調べるため、まずラットのケモカインで好中球を走化させる作用のあるGRO-CINCについて、その産生部位および排卵過程での量的変化を検討し、以下の結果を得た。なお、ラットは生後25日齢幼若雌ラットを用いた。
1.ラット卵巣を摘出し、免疫組織学的手法でGRO-CINCの産生部位を検討したところ、成熟卵胞の莢膜細胞層領域に免疫染色を認めた。
2.PMSG-hCGで刺激したラットから卵巣を摘出し、ELISA法を用いて卵巣中のGRO-CINC蛋白の産生量の変化を検討したところ、hCG投与後にGRO-CINC蛋白の産生量が急増し、hCG投与後6時間目にピーク(排卵刺激前の3.7倍、p<0.01)に達した。またGRO-CINCmRNAについてPT-PCR法を用いて定量的に検討したところ、mRNAも同様にhCG投与後に増加することが判明した。
以上より、ラットでは莢膜細胞層領域でケモカインであるGRO-CINCが産生されており、排卵の直前に最も産生が増加することが明らかとなり、排卵期の好中球の集蔟にGRO-CINC、すなわちケモカインが関与していることが推定された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Irahara, M.: "The efficacy of every-other-day administration of conjugated equine estrogen and medroxyprogesterone acetate on gonadotoropin-releasing agonist treatment in women with endometriosis"Gynecol.Obstet.Invest.. 52. 217-222 (2001)

  • [文献書誌] Irahara, M.: "Orexin-A suppress the pulsatile secretion of luteinizing hormone via beta endorphin"Biochem.Biophys.Res.Com.. 281. 232-236 (2001)

  • [文献書誌] Kamada, M.: "Postmenopausal changes in serum cytokine levels and hormone replasement therapy"Am.J.Obstet.Gynecol.. 184. 309-314 (2001)

  • [文献書誌] Ogura, K.: "Effect of leptin on secretion of LH and FSH from primary cultured female rat pituitary cells"Eur.J.Endocrinol.. 144. 653-658 (2001)

  • [文献書誌] Kamada, M.: "B cell subsets in postmenopausal women and the effect of hormone replasement therapy"Maturitas. 37. 173-179 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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