研究概要 |
<平成13年度> 薬物誘発性の先天性横隔膜ヘルニア症例(nitrofen誘発)において,ビタミンE剤を投与し肺発育を観察する。作成されたSDラット(先天性横隔膜ヘルニア誘発)を用いて、以下の肺重量計測、組織学的、免疫組織学的およびRT-PCR法による検討を行う. 1.妊娠9.5日目にSDラットにnitrofenを投与し、先天性横隔膜ヘルニアを誘発する。 2.妊娠15-20日目にビタミンE剤を投与する。 3.妊娠21日目に胎仔肺組織を取り出し,ビタミンE剤の有無により,肺組織発育の程度を比較する(肺組織重量および肺病理組織検査などを検討する)。 4.胎仔肺組織におけるsurfactant apoprotein(SAP)の発現を免疫組織染色法により検討する. 5.胎仔肺組織におけるsurfactant apoprotein(SAP)の発現をRT-PCR法により検討する. 以上の検討を終了し、SDラットにおける薬物誘発性の先天性横隔膜ヘルニア症例(nitrofen)において,ビタミンE剤を投与することにより、肺発育を促進することが、免疫染色およびRT-PCR法において、証明された。 現在、英文雑誌に投稿中である(Am J Obstet Gynecol). 今後さらにビタミンA投与実験を、SDラットにおいて計画中である。
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