研究概要 |
今年度は採取した子宮内膜より子宮内膜間質細胞を培養し、血管内皮増殖因子(VEGF)の産生調節を検討した。VEGFはELISA法にて測定し、VEGF mRNAの発現はnorthern法にて解析した。 培養した子宮内膜間質細胞からはVEGFの産生が認められ、VEGF mRNAの発現も認められた。また、epidermal growth factor(EGF)による刺激ではVEGF産生は増加し、interferon-γ、(IFN-γ)ではVEGF産生は減少した。また、VEGF mRNAの発現もEGF、IFN-γでの調節が認められた。さらに、子宮内膜間質細胞にcyclic AMPとmedroxyprogesteroneを添加し脱落膜化させたところ、VEGFの産生およびVEGF mRNAの発現の増加が認められた. 以上の結果は,[9^<th> World Congress of the International Society of Gynecological Endocrinology, Hong Kong, December 2-5, 2001]で演題発表した。 今後さらに、VEGFの発現調節と転写活性についての研究を進めていく予定である。
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