研究概要 |
今年度は採取した子宮内膜より子宮内膜間質細胞を培養し、血管新生抑制因子であるinterferon-γ(IFN-γ)-inducible protein-10(IP-10)の産生調節を検討した。また,羊膜継代培養細胞(WISH cell)を培養しVEGFの産生調節を検討した。VEGFおよびIP-10はELISA法にて測定し、VEGF mRNAおよびIP-10 mRNAの発現はnorthern法にて解析した。 子宮内膜間質細胞からはIP-10の産生が認められ、IP-10 mRNAの発現も認められた。また、IFN-γ,interleukin(IL)-1β,tumor necrosis factor (TNF)-αによる刺激でIP-10産生およびIP-10 mRNAの発現は増加した。 WISH cellからはVEGFの産生が認められ、VEGF mRNA発現も認められた。また、epidermal growth factor (EGF),insulin-like growth factor-1 (IGF-1)による刺激でVEGF産生およびはVEGF mRNAの発現は増加した 今後はさらに、VEGFおよびIP-10の発現調節における細胞内情報伝達系とと転写活性についての研究を進めていく予定である。
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