研究課題/領域番号 |
13671733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大分大学 (2004) 大分大学(医学部) (2001-2003) |
研究代表者 |
宮川 勇生 大分大学, 医学部, 教授 (70040607)
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研究分担者 |
河野 康志 大分大学, 医学部, 助手 (40274758)
福田 淳一郎 大分大学, 医学部, 助手 (20381048)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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キーワード | 血管内皮増殖因子 / 子宮内膜間質細胞 / 羊膜細胞 |
研究概要 |
近年、子宮および卵巣におけるVEGFの発現が報告され、子宮内膜の増生、黄体の形成、胎児期の器官の発育や胎盤の形成に必要な血管新生に関わっていると考えられる。本研究では、子宮内膜および胎盤(特に脱落膜と羊膜)におけるvascular endothelial growth factor (VEGF)の産生とその発現調節を検討した。子宮内膜間質細胞と羊膜継代培養細胞(WISH cells)を培養し、VEGFの産生と調節について検討した。子宮内膜間質細胞においてはVEGFの産生はepidermal growth factor (EGF)で促進され、interferon (IFN)-γで抑制された。また、medroxyprogesterone (MPA)とcyclic AMPで脱落膜化させるとVEGF産生は促進し、ノーザン法でVEGF mRNAの発現の促進が確認された。また、子宮内膜間質細胞からはIFN-γ-inducible protein (IP)-10の産生が認められ、IP-10 mRNAの発現も認められた。また、IFN-γ,interleukin-1βおよびtumor necrosis factor-αによる刺激でIP-10産生およびはIP-10 mRNAの発現は増加した。WISH cellsではEGFおよびIGF-1の添加でVEGF産生は促進し、さらにノーザン法でもVEGF mRNAの発現の促進が確認された。さらに、WISH cellsにEGFとIGF-1を添加してMAP kinaseとAktのリン酸化をwestern immunoblot analysisにより解析し、さらにVEGF産生の変化を検討した。WISH cellsにおいてはEGFおよびIGF-1の添加でVEGF産生は促進し、MAP kinaseおよびAktのリン酸化が認められた。また、EGFおよびIGF-1にMEK阻害剤(U0126)やPI-3kinase阻害剤(wortmannin)を添加するとそのリン酸化は抑制され、VEGF産生も減少した。以上のことより、子宮内膜・脱落膜および胎盤組織においてはVEGFが発現しており、組織の血管新生に重要な役割を演じている可能性が示唆された。
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