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2002 年度 実績報告書

顆粒膜細胞内FSH刺激伝達機構に関する生化学的・分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671749
研究機関東京歯科大学

研究代表者

田辺 清男  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10101916)

キーワード顆粒膜細胞 / c-fos / jun-B / PKA / PKC / MAPK
研究概要

培養ブタ顆粒膜細胞はFSH添加30分後にc-fosとjunBのmRNAの発現は有意に上昇し、2時間以内に元のレベルに復元した。PMAを添加すると濃度依存性にc-fosとjunB mRNAの発現が増加した。FSHと共にstaurosporineを添加するとFSHによるこれらの遺伝子の発現は有意に抑制されたが、Rp-cAMPでは有意な抑制はみられなかった。
さらに顆粒膜細胞内MAPK活性は、FSH(751U/ml)により有意に増加し、投与10分後に最大に達し、以後は減少して60分後には対照レベルに戻った。
PMAを添加すると有意なMAPK活性の上昇がみられたが、forskolinあるいは8-Br-cAMPを添加してもMAPK活性は有意な増加はみられなかった。そこで、FSHと共にstaurosporineを添加すると、FSHによるMAPK活性の上昇は有意に抑制された。
以上のことから、FSHは顆粒膜細胞において、主としてc-fosとjunB遺伝子のmRNAの発現を促進すること、そしてその細胞内刺激伝達経路としてはPKA系ではなく、PKC系を経ている可能性が示された。さらに顆粒膜細胞内mitogen-activated protein kinase活性も同様にFSHによって活性化され、その細胞内刺激伝達経路はPKA系ではなく、PKC系である可能性が考えられた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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