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2001 年度 実績報告書

遺伝性低音障害型感音性難聴の疾患遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 13671787
研究機関長崎大学

研究代表者

崎浜 教之  長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (60264230)

研究分担者 松本 直通  長崎大学, 医学部, 助教授 (80325638)
吉浦 孝一郎  長崎大学, 医学部, 助手 (00304931)
菊地 俊彦  長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (70177799)
キーワード遺伝性難聴 / 低音障害型難聴 / 遺伝子 / 連鎖解析 / genotype analysis
研究概要

我々は以前に長崎県の一地方に集積する非症候群性低音障害型感音難聴の約10家系を見出していた。今回その中で、厚生省のガイドラインに準拠し設置された「長崎大学医学部遺伝子解析倫理委員会」の承認を経て、インフォームドコンセントを得られた2家系を臨床的、遺伝学的に解析した。臨床的解析により本家系は就学前に発症する非症候群性低音障害型感音難聴で、難聴は緩徐進行性もしくは非進行性であった。また、家系解析は問診、診察、検査(純音聴力検査等)完全に把握できていると考えられる家系のみを対象として、罹患者の子供について、完全補足法により解析を行った。その結果、4世代にわたる家系であること、分離比が約0.63であること、male to male transmissionを認めた。以上より、常染色体優性遺伝として矛盾を認めなかった。また、遺伝解析には紙面にて承諾の得られた52名より抽出したDNAを使用した。ヒト染色体上に既にマップされている約400種類を選択し、遺伝的マーカーとして全ゲノムに対してgenotype analysisを行い、染色体4番(4p16.3)周囲のマーカーと難聴の連鎖が示唆された。そこで、連鎖が疑われた4p16.3周囲の密に存在する多型マーカーを用いて連鎖解析を行った。その結果、臨床的解析にて本疾患と類似性を認めるDFNA6、DFNA14の連鎖領域を含む4p16.3(D4S412〜D4S2935)の約8.5cMとの連鎖が考えられた。今後更に、この領域に密に存在する多型マーカーを用いて、連鎖領域を狭めていくとともに、ヒトゲノムシークエンスを利用し、位置的候補遺伝子を検索し患者の変異解析を行う予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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