研究概要 |
1.咽頭・喉頭における神経栄養因子の発現とその加齢変化に関する検討 下咽頭収縮筋・内喉頭筋および上喉頭神経、反回神経、舌咽神経、節状神経節を剖出し、in situ hybridizationあるいは免疫組織化学法を用いてNGF(nerve growth factor)、BDNF(brain-derived neurotrophic factor)、GDNF(glial cell line-derived neurotrophic factor)、IGF(insulin-like growth factor)、FGF(fibroblast growth factor)の神経栄養因子の発現を測定し、その加齢変化を画像解析装置を用いて定量的に検討中であるが、その結果は未だでていない。しかしながら、喉頭神経において、神経伝達物質であるsubstance P(SP),calcitonin gene-related peptide(CGRP)、vasoactive intestinal polypeptide(VIP)の加齢による発現量の変化については、結果がまとまりつつある。これら神経伝達物質の発現と神経栄養困子との関連についても検討中である。 2.錐体神経節、節状神経節、疑核における神経栄養因子受容体の発現とその加齢変化に関する検討 錐体神経節、節状神経節、疑核を含む脳幹の凍結切片を作製し、発現量の比較的多かった神経栄養因子受容体について、in situ hybridization法を行い、non-RI法によって可視化して各神経節・疑核内の神経栄養因子受容体の局在を検索し、画像解析装置を用いて定量的に解析中であるが、現在のところ明らかな結果は得られていない。
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