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2002 年度 実績報告書

ベーチェット病患者由来連鎖球菌から同定した本病患者感作抗原と本病発症との関連

研究課題

研究課題/領域番号 13671813
研究機関北海道大学

研究代表者

小竹 聡  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (00186694)

キーワードベーチェット病 / レンサ球菌 / 抗原 / 抗体 / リンパ球 / ペプチド / 蛋白
研究概要

ベーチェット病患者血清の患者由来Streptococcus sanguisに対する抗体価は高い。これまでの研究で、この患者血清抗体の標的蛋白の一つをクローニングし(BES-1)、そのアミノ酸配列の一部がヒトの転写因子であるPOU4F3とホモロジーを持つことがわかっている。本研究では患者血清抗体価の病気による推移、また、患者リンパ球の本抗原に対する反応性の推移を検索し、本抗原のベーチェット病発症あるいは発作誘導における役割を検討することである。本年は実験に用いるBES-1蛋白を大量に確保するため、BES-1蛋白発現大腸菌の作成を行った。
以前BES-1の塩基配列を決定した際に使用したプラスミドクローンから、PCR法により、BES-1遺伝子の全長を増幅させた。PCRに使用したプライマーの末端には、制限酵素Bam HIの切断配列を挿入しておいた。PCR反応後、電気泳動し、増幅したDNAバンドを切り出してDNAを回収・精製した。精製したDNAを制限酵素Bam HIで切断して精製した。一方、プラスミドベクターpQE32 (QIAGEN)を同様にBam HIで切断した後、アルカリフォスファターゼ処理し、精製した。以上の処理を終えたBES-1遺伝子とプラスミドベクターを混合し、Ligation High (TOYOBO)によって結合させた。この反応液を大腸菌に導入し、BES-1遺伝子が正しく挿入されたクローンを選択した。このクローンを培養し、SDS-PAGEにてBES-1蛋白の産生を確認した。この蛋白精製をおこない、現在患者血清、リンパ球の反応を検索し、また、組織での発現を皮膚科との共同研究で行っている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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