研究概要 |
私達はtyrosinase family proteinを免疫したラットからtyrosianse, tyrosinase related protein 1のImmunodominant, subimmunodominant siteに対して反応するT cellをクローン化することができた。この結果tyrosinasc, TRP1ともImmunodominant siteに対して反応するT cellの割合が多く、subimmunodominant siteに反応するT cellの割合は多くはなかった。 これらの部位に対して反応するautoreactive T cellの表面抗原の解析ではCD4 positive T cellの割合が多く、CD8 positive T cellは少数であった。サイトカインの産生パターンの解析ではINF-γ, IL-2産生T cellが多数を占めた。これらの細胞はTh1系の細胞と考えられた。また割合は少ないがINF-γ, IL-2の産生が少なく、IL-4産生の高いTh2細胞系あるいはINF-γ, IL-2, IL-4いづれの産生も低いThO系の細胞もみられた。多数を占めるTh1系の細胞は炎症の形成に重要な役割を果たしているものと推測された。現在T cell receptor(TCR)のrepertoryの解析を行っているが、現在までのところではβ鎖の使用頻度の偏りなどは検出されていない。
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