研究課題/領域番号 |
13671819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山下 英俊 山形大学, 医学部, 教授 (90158163)
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研究分担者 |
寺島 和人 山形大学, 医学部, 助手 (30280895)
高村 浩 山形大学, 医学部, 助教授 (10197204)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 眼科領域腫瘍 / 眼窩リンパ腫瘍 / TGF-β / 遺伝子変異 / PCR / SSCP / 免疫グロブリン軽鎖遺伝子 / 遺伝子再構成 |
研究概要 |
眼科領域の腫瘍は全身腫瘍と治療に対する反応性が異なっており、独自に検討する必要がある。ポストゲノム時代の最大の問題はDNAシークエンスの個人差を特定することにより、種々の医療を個人ごとに適切な方法を選択するオーダーメイドの医療にすることにある。眼科領域でもこのために関連する遺伝子のヌクレオチド配列を決定し、有用な情報を蓄積することが求められている。その中心的な方向がSNPの情報を蓄積し、疾患感受性、薬剤感受性との関連を研究することである。本研究では眼腫瘍に関連しうる遺伝子の変異の検索法確立し手臨床的に応用する方浩を研究した。具体的には治療目的で摘出された新鮮腫瘍、及び過去に治療目的で摘出されパラフィン包埋組織として保存されている組織を用いて腫瘍化に関導しうる遺伝子の変異を分子生物学的に検討する。2つの方向で遺伝子変異を検討した。 (1)腫瘍化に関連しうる遺伝子で腫瘍部に発現する細胞増殖抑制因子TGF-βのシグナル伝達に関連する遺伝子を解析の対象とした。TGF-βシグナル伝達分子の遺伝子異常をシステマティックに検討した。その結果、TGF-βtypeII受容体遺伝子異常が21例中1例、Smad 4遺伝子異常が21例中1例に認められた。 (2)腫瘍における遺伝子再構成を検討して、悪性腫瘍(眼窩リンパ腫)の診断における有用性を検討した。3例で検討した結果、免疫グロブリン軽鎖遺伝子の遺伝子再構成をみとめたのは1例あり、臨床的、病理学的な診断により悪性リンパ腫であることが判明した。再構成の認められなかった2例は炎症性リンパ腫であることが判明した。リンパ性腫瘍の悪性診断には免疫グロブリン軽鎖遺伝子の遺伝子再構成による遺伝子診断の重要性が確認された。 前者については21例中2例のみ(約10%)で遺伝子変異を認めたのみであった。消化器系癌などでは高率にTGF-βシグナル遺伝子変異がみられる。これに比較して、眼科領域腫瘍では低率であり、眼科領域での腫瘍診断への有用性は低い。一方、リンパ性腫瘍の悪性診断には免疫グロプリン軽鎖遺伝子の遺伝子再構成については遺伝子再構成が悪性腫瘍の診断にきわめて有用であることが示された。
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