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2001 年度 実績報告書

神経保護作用における視機能モニターの基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671822
研究機関千葉大学

研究代表者

藤本 尚也  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (10199375)

研究分担者 塙 忠雄  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (10302564)
佐伯 直勝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30143275)
キーワードfrequency doubling perimetry / blue-on-yellow perimetry / 視神経炎 / 緑内障 / PVECP / 白内障
研究概要

視神経疾患において、通常の白視標を用いた自動視野計測white-on-white perimetry(WW)、フリッカー刺激を用いたfrequency doubling perimetry(FDP)および青視標を用いたblue-on-yellow perimetry(BY)により中心視野を解析した。WWでは主に10度以内の中心部が障害され、FDPでは主に中心10度から20度が障害されたが、BYでは特徴的な視野障害は検出できなかった。
次に正常者において近視の影響をWWおよびFDPにより検討した。WWでは近視の度が増すと感度が低下するが、FDPでは近視の度によって感度は影響されなかった。
緑内障においても近視の影響をWWおよびFDPにより検討した。WWで近視の影響を受けない対象で、FDPは近視の度が増すにつれ感度低下し、正常者とは逆の関係を示した。これはFDPが近視の多い緑内障のスクリーニングにすぐれていることを示す。
FDPの緑内障判定基準を確定するために、緑内障、高眼圧症、正常者でWWおよびFDPを計測し、その異常点を検討し、異常判定基準を作った。鼻側の4点(2%以下)、中心4点(5%以下)で感度98%、特異度90%と高く、再現性も90%であった。高眼圧症では感度16%とそれ程高くなく、再現性も悪かった。
FDPにおける慣れの効果を緑内障で検討した。6ヵ月以内に3回測定し、視野指標を比較すると、初回検査の平均偏差(MD)が不良で、2回目以降慣れの効果を示した。FDPにより緑内障視野経過を見る場合、初回検査は検討からはずした方がよいことがわかった(Fujimoto N et al Am J Ophthalmol 2002)。
緑内障・白内障において白内障手術を施行した場合、術後視力を予想することはむずかしい。これを術前にパターン視覚誘発電位(PVECP)を計測し、術後視力を検討すると、PVECPのP100成分が得られると視力が改善し、0.7以上となることがわかった(Hanawa T et al Ophthalmologica in press)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fujimoto N, et al: "Learning effect for frequency doubling perimetry in patients with glaucoma"American Journal of Ophthalmology. 133. 269-270 (2002)

  • [文献書誌] Hanawa T, et al: "Pattern visual evoked cortical potentials predict postoperative visual acuity after cataract surgery in patients with glaucoma"Ophthalmologica. (in press).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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