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2001 年度 実績報告書

網膜色素上皮細胞における内向き整流カリウムチャネルの発現と細胞内分布の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 13671836
研究機関大阪大学

研究代表者

日下 俊次  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60260387)

研究分担者 生野 恭司  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50294096)
大路 正人  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90252650)
キーワード網膜色素上皮細胞 / Kir7.1 / 内向き整流性K+チャネル / Kir4.1 / アンカー蛋白 / バッチランプ法 / Na+-K+ポンプ / K+チャネル
研究概要

網膜色素上皮(RPE)に発現する内向き整流カリウムチャネル(Kir)としてこれまでKir4.1が報告されているが、このチャネルの性質はRPEの電気生理学的とは明らかに異なるものであり、他に優位に発現するKirの存在が考えられていた。我々はRPEの電気生理学的性質に近い性質を持つKir7.1がRPEに発現するか否か、そしてその細胞内局在とそれを決定するメカニズムを解明することを目標として本研究を開始した。
平成13年度の成果を記載する。
1.RPEにおけるKir7.1mRNAの発現:RT-PCR法を用いてKir7.1のRPEにおける発現を検討し、RPEにはKir7.1のmRNAが発現していることが確認できた。
2.RPEにおけるKir7.1蛋白の発現:まず、兎をホスト動物としてKir7.1のN末端およびC末端のアミノ酸配列に対するポリクローナル抗体を作成した。これらを検討した結果、N末端のアミノ酸配列に対する抗体が免疫組織化学法およびウエスタンプロット法で使用可能なことが判明した。次にこの抗体を用いてウエスタンプロット法でRPEにKir7.1蛋白の発現の有無を検討した。その結果RPEの膜分画にKir7.1蛋白が発現することが確認された。
3.RPEにおけるKir7.1蛋白の局在:免疫組織化学的手法(光学顕微鏡)を用いてKir7.1のRPEにおける発現を検討した。その結果、Kir7.1はRPEのapical細胞膜突起の根元に発現していることが確認された。Kir4.1はapical細胞膜突起の中央〜先端部に発現していたので、両者の細胞内局在が違うことが判明した。一方、Na^+, K^+-ATPaseとの2重染色での検討では両者の発現部位は一致し、Kir7.1とNa^+, K^+-ATPaseが似たような細胞内局在を示すことが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kusaka S, et al.: "Functional Kir7.1-channels localized at the root of apical processes in rat retinal pigment epithelium"The Journal of Physiology(London). 531. 27-36 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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