研究課題/領域番号 |
13671846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
大黒 浩 弘前大学, 医学部, 助教授 (30203748)
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研究分担者 |
丸山 幾代 弘前大学, 医学部, 講師 (90305235)
中沢 満 弘前大学, 医学部, 教授 (80180272)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 網膜変性 / 動物モデル / 網膜色素変性 / 薬物治療 / カルシウム拮抗剤 / 視細胞 / リカバリン / ロドプシン燐酸化 |
研究概要 |
RCSラットは最も広く研究に使われている実験動物であり、網膜色素変性を始めとする遺伝性網膜色素変性における分子病態の理解のために使われている。今回我々は、種々のCa拮抗剤のRCSラット網膜変性に対する効果について評価し、その病態について検討した。方法:臨床で用いられるCa拮抗剤、すなわちジルチアゼム・ニカルジピン・ニルバジピン・ニフェジピンをRCSラットの腹腔内に投与し形態学的、機能的分析を行った。結果:これらCa拮抗剤のうちニルバジピンの投与だけが、RCSラットの網膜変性の初期段階において形態学的な保護作用を示し、またERGにおいて機能的な保護作用を示した。RT-PCR法および免疫蛍光顕微鏡においてニルバジピンを投与したラットの網膜ではロドプシンキナーゼ・α-A-クリスタリンの発現が有意に増強しており、Caspase 1 and 2の発現は抑制されていた。従ってニルバジピンはRCSラットにおいて有意な視細胞保護作用があり、網膜色素変性症患者の治療となり得ると考えられた。
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