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2002 年度 実績報告書

先天色覚異常者における色の見え方と適切な表示色に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671853
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

西尾 佳晃  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70198430)

研究分担者 久保 朗子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30214985)
キーワード先天色覚異常 / 教科書 / 混同色軌跡 / 色チョーク / 8度パネルD-15 / 10度パネルD-15 / 2度パネルD-15 / 色識別能
研究概要

平成14年度
1. 本邦の小学校1〜6年生において使用されている教科書324冊の内、107冊について、表示色の調査・解析を行い、先天色覚異常者にとって判別しにくいと考えられる色表示28箇所を抽出した。これらの色表示の色度を、ミノルタ製分光測色計CM-3600dを用いて測色し、CIE1931表色系色度図上にプロットし、さらに第1および第2色盲の混同色軌跡との検討を行った。その結果、先天色覚異常者にとって識別困難と考えられる色表示の組合せが確認された。平成13年度および平成14年度で、324冊中249冊について調査したが、今後、引き続き、残りの75冊についても調査・解析を継続する予定である。
2. 先天色覚異常者における、白、赤、黄、緑、青の5色の色チョークで黒板上に書かれた文字色の見え方について検討する目的で、色覚正常者5名と先天色覚異常者51名に対し、シミュレーション検査を施行した。その結果、色覚正常者では誤答はみられなかった。先天色覚異常者では51名中37名(72.5%)に誤答がみられた。先天色覚異常者では黒板上に色チョークで書かれた文字色の色弁別が困難な場合があることが示された。
3. 検査視標が8度および10度のパネルD-15を試作し、16先天色覚異常者に対して検査を行い、2度視標のパネルD-15の結果と比較検討した。その結果、検査視標の拡大により色識別能が変化することが確認された。今後、検査視標の面積をさらに大きくし、検査条件としての照度も変化させて、杵体機能や錐体機能の色覚への関与について、さらに検討して行きたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西尾 佳晃他: "先天色覚異常者における3色表示Light-Emitting Diode (LED)ディスプレイ文字色の見え方"日本眼科紀要. 53(10). 790-794 (2002)

  • [文献書誌] 長津 京実, 西尾 佳晃他: "先天色覚異常における8°および10°視野の色票を用いたパネルD-15の検討"眼科臨床医報. 97(9)(掲載予定). (2003)

  • [文献書誌] 西尾 佳晃他: "先天色覚異常者における色チョークの見え方"臨床眼科. 57(4)(掲載予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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